千代 祐太朗 | 教員紹介 | 東京理科大学 理学部第一部数学科（ちよ ゆうたろう）

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解析学（偏微分方程式）

走化性方程式とよばれる偏微分方程式の解の存在や挙動について研究しています。「走化性」は，細胞や生物が化学物質に反応して運動する性質で，この現象を記述するモデルが走化性方程式です。特に，ある化学物質に引き寄せられ，別の化学物質からは離れていく生物の動きを記述した誘引・反発型走化性方程式を中心に研究しています。

また，その派生として，がん細胞の浸潤現象を記述するモデルの研究も行なっています。

• (with D. Fatma Gamze, S. Frassu, G. Viglialoro) Boundedness through nonlocal dampening effects in a fully parabolic chemotaxis model with sub and superquadratic growth, Appl. Math. Optim. 89(1) (2024), 9 pp.
• (with S. Frassu, G. Viglialoro) A nonlinear attraction-repulsion Keller-Segel model with double sublinear absorptions: criteria toward boundedness, Commun. Pure Appl. Anal. 22(6) (2023), 1783–1809.
• Stabilization for small mass in a quasilinear parabolic–elliptic–elliptic attraction-repulsion chemotaxis system with density-dependent sensitivity: repulsion-dominant case, Adv. Math. Sci. Appl. 31 (2022), 15 pp.
• (with T. Yokota) Boundedness and finite-time blow-up in a quasilinear parabolic–elliptic–elliptic attraction-repulsion chemotaxis system, Z. Angew. Math. Phys. 73 (2022), 27 pp.

詳しくは東京理科大学のホームページ内の論文・学会発表 https://www.tus.ac.jp/ridai/doc/ji/RIJIA01Detail.php?act=nam&kin=ken&diu=785d をご覧ください。

[2024年度前期]

• コンピュータ入門１（理学部第一部数学科1年生A・B組）
• 解析学１（演）（理学部第一部数学科2年生A・B組）
• 数学２及演習（演）（理学部第一部化学科1年生B組）

[2024年度後期]

• コンピュータ入門２（理学部第一部数学科1年生A・B組）
• 微分方程式論（演）（理学部第一部数学科3年生）

大学の数学では，抽象的な理論や証明の嵐に圧倒されてしまい高校までの数学とのギャップを大きく感じると思います。時には「何で理解できないんだ」と苦しむことがあるかもしれません。しかし，初めて学ぶ難しいことがすぐには理解できないのはよくあることなので，気にする必要はありません。1年生の授業で習ったことがちゃんと理解できたのは何年も経った後だったということはよくあります。辛抱強く数学と付き合っていけば理解できると思います。勉強も大事ですが，それだけではなく時には遊んだり，サークル等の課外活動をしたりしてリフレッシュしながら大学生活を過ごしていただければと思います。

また，，困ったことや悩みなどがあったらいつでも相談してください！

数学の世界は広大で，その中で自分の興味や能力を発展させることができます。高校までの数学が好きで大学の数学科に行ってみたいという人は，それができる絶好の機会です。大学の数学科ではより高度な数学の理論を学ぶことができますが，最初はとっつきにくいと感じてしまうかもしれません。そのギャップを少しでも埋めるために，高校のときから少しずつ論理的思考力や問題解決能力を伸ばすことを意識してみてください。それは，仮に数学科に進学しなかったとしてもきっとどこかで役立つと思います。

また，数学だけに没頭するのではなく，ほかの教科の勉強をしたり，時には思いっきり遊んだり，高校生のときにしかできないこともたくさんあると思うので，ぜひ青春を謳歌してください！